読者の皆さん、残暑お見舞い申し上げます。
思えばあれも暑い夏。日雇いアルバイト労働の厳しさに呻吟しつつ、
初めて「へいわ屋漫筆」の稿を埋めたのは、去年の夏。
労働は辛く創造は楽しいことに変わりはないけれど、少しは仕事にも
慣れ、バイト先には平和の話題を信頼しあいながら話せる仲間も
出来始めてたりします。
いつもへいわ屋店主を激励してくださる皆さん!ありがとう!
店主は去年よりずっと元気です!世界に吹く平和の風も、きっと
店主と同じように元気になっていくはずです。皆さんが想いを寄せて
くだされば。
★ 「夏には野坂昭如を読む!」と去年書きましたが、
今年再び熟読したのは中沢啓治氏の『はだしのゲン』。
小さいころ絶句しながら読んだ土台の上に、歴史観や大人の感情が
のり、ひとしおの読み応えでした。店主の目下尊敬する人は、
主人公の中岡元君です。
★ どうもへいわ屋にとって夏は特別な季節。
夏バテでも平和活動なら頑張りたく思うのは、なぜでしょう。
へいわ屋は(この欄でも何度か書きましたが)見も知らぬ、過去生きて
戦争で亡くなった方々と、心の中で対話するからなのです。
強い日ざし、熱風、蝉の声。これらを浴びて、焦土の中からむっくりと
立ち現れてくるのは、戦禍に倒れた方々。彼らはへいわ屋の肩に
取りすがります。でも別に怖くはない。彼らは細い腕でへいわ屋の
肩を抱き、頭をなで、背を叩き、励ましてくれているから。
「お前は私の可愛い子供。平和な世のため、お前を守ってあげる。」
かすれた声でそう告げてくれているから。慰安婦、原爆投下、沖縄戦、
終戦。これらの記憶は店主に伝わっています。多分どこかの首相や、
元防衛省長官によりも。
★ お盆間近の店主の幻視はともかく…。
店主に素敵なお知り合いができました。イラストレーターのいとうようこさん。
フルートと日本国憲法をこよなく愛する優しいお姉さんです。愛に溢れた、
幸せでたまらなくなる絵を描いてくださいます!
絶対これから大活躍間違いナシ!
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