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 『へいわ屋漫筆』 第10回 焦土
   ――風の真昼に届かない、八月の手紙――

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第10回PDF版 :

  読者の皆さん、残暑お見舞い申し上げます。
  思えばあれも暑い夏。日雇いアルバイト労働の厳しさに呻吟しつつ、
  初めて「へいわ屋漫筆」の稿を埋めたのは、去年の夏。
  労働は辛く創造は楽しいことに変わりはないけれど、少しは仕事にも
  慣れ、バイト先には平和の話題を信頼しあいながら話せる仲間も
  出来始めてたりします。

   いつもへいわ屋店主を激励してくださる皆さん!ありがとう!
  店主は去年よりずっと元気です!世界に吹く平和の風も、きっと
  店主と同じように元気になっていくはずです。皆さんが想いを寄せて
  くだされば。

  ★ 「夏には野坂昭如を読む!」と去年書きましたが、
  今年再び熟読したのは中沢啓治氏の『はだしのゲン』。
  小さいころ絶句しながら読んだ土台の上に、歴史観や大人の感情が
  のり、ひとしおの読み応えでした。店主の目下尊敬する人は、
  主人公の中岡元君です。

  ★ どうもへいわ屋にとって夏は特別な季節。
  夏バテでも平和活動なら頑張りたく思うのは、なぜでしょう。
  へいわ屋は(この欄でも何度か書きましたが)見も知らぬ、過去生きて
  戦争で亡くなった方々と、心の中で対話するからなのです。
   強い日ざし、熱風、蝉の声。これらを浴びて、焦土の中からむっくりと
  立ち現れてくるのは、戦禍に倒れた方々。彼らはへいわ屋の肩に
  取りすがります。でも別に怖くはない。彼らは細い腕でへいわ屋の
  肩を抱き、頭をなで、背を叩き、励ましてくれているから。
  「お前は私の可愛い子供。平和な世のため、お前を守ってあげる。」
  かすれた声でそう告げてくれているから。慰安婦、原爆投下、沖縄戦、
  終戦。これらの記憶は店主に伝わっています。多分どこかの首相や、
  元防衛省長官によりも。

  ★ お盆間近の店主の幻視はともかく…。
  店主に素敵なお知り合いができました。イラストレーターのいとうようこさん。
  フルートと日本国憲法をこよなく愛する優しいお姉さんです。愛に溢れた、
  幸せでたまらなくなる絵を描いてくださいます!
  絶対これから大活躍間違いナシ!

  「絵を貸してください!」

  突然の店主のお願いに
  快く4点も描き下ろして
  下さいました。
  絵葉書やバッジなど、
  グッズも沢山創られていて、
  預かるへいわ屋も
  パワーアップです!!

  ご用命はへいわ屋まで☆ 

イラストレーター いとうようこ
http://itoyoco.web.fc2.com
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構成:【PeaceMedia】/(C)へいわ屋 2007年8月記 :





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