PeaceMedia
フリーペーパー 【PeaceMedia】
 京都の市民運動・イベント情報
郵便口座番号: 00910-6-316096
郵便口座名称: ピースメディア

トップページ > TOPICS・コラム・連載 > 2006年11月 【寄稿】 何色何番

 何色何番(ナニイロナンバー) 
      〜私たちは「芝居」という時間をも、生きていたい〜

【PeaceMedia】





【PeaceMedia】 2007年1月号 掲載  :

  ★ はじめまして。何色何番(ナニイロナンバー)といいます。
  京都で芝居という形で表現活動をしている2人組です。

  ★ 私たちは、「個人が集まり集団・社会と成っているのに、個人が
  無視されがちなのではないか?」という疑問や体験からの実感を
  表現する芝居をしています。

  私たちは生きています。生きているということは感じることです。
  自分が感じたことを無視するというのは、生きているとは言えない
  のではないでしょうか。それなのに、社会は時に自分を殺せと
  押しつけているように思えてしまいます。どんなに小さなことでも、
  気にしたり声に出したりしても良いはずです。私たちは、そのことを
  大切にしたいのです。そういった小さなことが私たちの中で蓄積し、
  テーマとなり芝居という形になりました。

  ★ 今まで2人で芝居をしてきたテーマを少し紹介すると、
  「私に個性はあるのかと疑問を抱えていること」であったり、
  「女性としての不自由を社会から植えつけられていること」であったり、
  「迷ったり立ち止まったりする時間も必要なはずだということ」で
  あったりします。小さなことからの蓄積が主ですが、社会情勢の中で
  生きる私たちにとってとても目をそらせない現実から生まれた
  「反戦」という大きなテーマで芝居をしたこともあります。
  それらのテーマに正しい答えはありません。そのため、私たちの芝居は
  テーマがあり答えのない芝居といえるのでしょう。

  ★ では、なぜ芝居という形・媒体なのか。私たちの中ではあまりにも
  自然な流れで芝居という形を選んでいます。それは自分自身の
  声・身体・言葉で直接表現できる形だからなのだと思います。
  良く(上手く)出来た瞬間ばかりを観せられない、そこに私たちが
  生きていることそのものが感じてもらえます。観る側との距離が、
  物質的にも精神的にもとても近く生々しく感じられます。

  全てを目の前で、肌で、五感以上の何かで受け渡せるし受け取れること
  そのものが実感であり、私たちの「本当の理由」に成り得るのです。

  生きていることを表現したいから、生きている私たちを誤魔化せない
  舞台にあげているのです。そのため、役を演じるというよりは、テーマの
  中で生きている、と言った方が近いかもしれません。
  私たちは芝居という時間をも生きていたいのでしょう。

  ★ そして、テーマのある芝居をいかに観る側に伝えるか、というところも
  とても大切だと考えています。決して道徳をやりたいというわけでは
  ありませんから、観る側にどこか考える余地がないと押しつけることに
  なってしまいます。押しつけは先に述べたように、私たちがされたくない
  ことです。ただ、共有できればと、一緒に想像ができればと、そう望んで
  芝居をしています。

 ------------------------------------------------------------

  11月前半に公演を行ったばかりなので、次回については
  半年以内に公演を行いたい、ということしか決まっていません。
  くわしくは、決まり次第HP
  (http://members.goo.ne.jp/home/ameiro_naniiro)にて
  発表いたします。興味を持たれましたら、ぜひ一度観に来て下さい。




構成:【PeaceMedia】 / 【寄稿】 何色何番(ナニイロナンバー) 2006年11月 :




こちらは【PeaceMedia】 の特設サイトです。
寄稿・TOPICSをご紹介しています。
▲ TOPICS・コラム・連載 に戻る

▲このページの先頭に戻る